体外受精の心の準備
転院して最初の(トータルでは5回目の)人工授精はあっさり陰性におわりました。
毎回、期待してはなんの変化もない自分の体に嫌気がさしていて。
たったの半年。
半年しか不妊治療をしていないけれど、自己タイミングから数えると1年半。
わたしは30歳になって、いろいろな確率などの数値を見る場所が変わりました。
25歳〜29歳じゃない。
そして30歳〜35歳になると
ぐっとさがる妊娠率に驚き。
どんどん焦りは増していくのでした。
5回目の人工授精が陰性になった後、先生からはまた次周期の人工授精に向けての話がありました。
ですが、わたしはステップアップを考えている、と伝えました。
すると先生(初診の理事長とは別の先生)は目を丸くして、
え、決断早くない?と一言。
わたしは初診の時に理事長から「顕微授精以外無理」と言われていたので
ぎゃくに「なんで?」と思いました。
は?顕微授精しか無理なんじゃないの?
と。
まぁよく考えて。
体外受精をするなら説明会を受けてきてね。
と、言われその日は終了。
先生によって言うことが違くて混乱しました。
顕微授精しか無理って言ってたのに、人工授精を5回もしたのに、
ステップアップをしないと言う選択肢は残されてるの?
まだ人工授精でも可能性あるの?
と...。
わけがわからん。
そこで、看護師相談というものをうけてみることにしました。
先生よりは看護師さんのほうが話しやすくていいかな?と。
事前にメールで相談内容を送るシステムだったので、
*初診時理事長に「顕微しか無理」と言われたのに人工授精を続ける意味はあるのか?
*体外受精をするとなると、どのような誘発方法が自分には合っているのか?
*採卵の手術が怖いのだが、麻酔は打ってくれるのか?
などと質問してみることにしました。
看護師さんはとても気さくで、わたしの疑問をわかりやすく説明してくれました。
まず、理事長に確認をしたところ
人工授精でも自然でも可能性はゼロではない。
とのこと。
年齢的に考えても、体外受精を急ぐ必要はない。
でも、正常形態率のことを考えると、やはり普通より可能性が低いことは確か。
というわけでした。
「顕微授精しか無理」はすこし大げさな意見だったのかもしれません。
でも結局、正常(受精できる)精子が3%しかいないんじゃ、人工授精にかけるお金と時間のほうがもったいないとは思いました。
誘発方法については、完全自然周期だとかなり安く済むそう。
(たしか移植までで15万だったかな?通常の半額ほど)
けれど、レトロゾールに体が慣れきってしまっているので完全に薬を使わないとするとすこし心配かな?と。
レトロゾールを使うだけで倍くらいの値段になるけれど、そのほうがいいのでは。と看護師さんは言いました。
小さい時から注射が大っ嫌いだったわたしにとって、自己注射なんてむりのむりのむりー!
そう思っていたので、レトロゾールだけでも採卵できると聞いて一安心。
で、肝心の採卵。
S産婦人科では基本、無麻酔採卵です。
みんな痛くないと言うし、卵巣の位置を見ても痛くはないだろう、と。
けれど、不安なら当日静脈麻酔にもできるので、そこは相談してやりましょう。
とのことでした。
看護師さんに相談したことで、自分のモヤモヤしてた疑問とか不安が、一気に解決した感じ。
そして、体外受精に進む本格的な心の準備ができたのでした。